27年前、日本航空のジャンボ機が、群馬県上野村の御巣鷹の尾根に墜落し、520人の尊い命が犠牲になった8月12日、私は数年ぶりに追悼登山しました。
この間、車道が上の方まで整備され、墜落現場の「昇魂の碑」まで20~30分で着けます。以前(私がしんぶん赤旗記者だった頃)と比べて半分以下に短縮されましたが、それでも急峻な山道は高齢の遺族の方にはつらいだろうなと察します。
尾根のいたるところに立てられた墓標は、遺族によって花や線香が供えられ、中には新しく立てかえられたものがある一方で、まさに朽ち果ててしまいそうなものも散見されました。墜落時の衝突でなぎ倒され、焼かれた大木の根元から、若木が伸びているなど、四半世紀もの年月を感じさせます。
悲惨な事故現場に立つと、123便の乗員乗客の墜落までの恐怖や、命を絶たれた無念さが伝わってきます。どんな思いで最期を迎えたのか、遺族の悲しみ、悔しさはいかばかりか、胸がしめつけられます。
ジャンボ機の墜落原因については、いまもなお諸説あり、真相は闇の中です。航空機史上、最多の犠牲者を出した事故も年々風化していき、安全よりも利益を優先する風潮が蔓延したとき、再び悲惨な事故がおこるのではないか、そのことを危惧します。
日航の植木社長がきょう慰霊登山をおこなったとのニュースが流れましたが、空の安全を願うだけでなく、事故原因の徹底究明と再発防止策を強く求めたいと思います。


